
PrestaShop 9.2をリリース 管理画面にAIアシスタント「Ask AI」を搭載、MCP経由でOpenAI・Claude・Mistral Vibeなどと接続
フランス発のオープンソースECプラットフォームPrestaShopが2026年9月30日、最新版「PrestaShop 9.2」をリリースした。最大の新機能は、管理画面から自然言語でショップのデータを問い合わせたり、一部の操作を実行させたりできるAIアシスタント「Ask AI」で、「PrestaShop MCP Server」という仕組みを通じて、加盟店が自分のAPIキーでOpenAI(ChatGPT)・Google(Gemini)・Anthropic(Claude)・Mistral AI(Vibe、旧LeChat)のいずれかを接続できる。あわせて、1ページで完結する新しいチェックアウト機能「One Page Checkout」や、独自の項目を追加できる「Extra Properties」も搭載された。
「Ask AI」の仕組み:4社のAIから選んで接続、書き込み操作には承認が必要
Ask AIは、管理画面のどのページからでも呼び出せるアシスタントで、注文・商品・顧客などのデータについて自然言語で問い合わせたり、操作を指示したりできる。接続先として選べるのはOpenAI(ChatGPT)、Google(Gemini)、Anthropic(Claude)、Mistral AI(Vibe)の4社で、「OpenAI Compatible」形式に対応するプロバイダーであれば他のサービスも利用できるという。ショップのデータを変更する「書き込み」にあたる操作を実行する際には、事前に加盟店の明示的な承認が必要になる一方、読み取りのみの問い合わせはこの確認を経ずに実行される。
APIキーは加盟店自身のサーバーで保持、PrestaShop側は経由しない
公式ヘルプセンターによれば、加盟店が入力したAIプロバイダーのAPIキーは加盟店自身のサーバー上に保存され、PrestaShop側のインフラを経由することはないという。PrestaShopが収集するのは匿名の利用データのみで、個人情報やショップ固有の情報は含まれないとしている。また、会話の履歴は30日間保持される。Ask AIはPrestaShopの「Classic」エディションで利用できる。
ワンページチェックアウトとExtra Propertiesも同時搭載
9.2では、連絡先情報・配送先・配送方法・支払いを1画面にまとめた「One Page Checkout」も導入された。配送先を変更すると、利用可能な配送方法がページ全体を再読み込みせずに更新される仕組みで、ゲスト購入の場合はまずメールアドレスのみを入力し、その他の情報は段階的に入力していく形になっている。従来の4ステップ型のチェックアウトと切り替えることも、管理画面の設定から可能だという。もう一つの新機能「Extra Properties」は、商品・バリエーション・顧客・注文といった基幹データに独自の項目を追加できる仕組みで、管理画面・フロント・Admin APIのいずれでも、多言語・複数店舗に対応した形で利用できる。
情報源:
- PrestaShop 9.2 : One Page Checkout, IA, Extra Properties(E-commerce Nation、2026年9月30日)
- PrestaShop 9.2 is available(PrestaShop公式ブログ、2026年9月30日)
- Ask AI - Your AI Assistant in the PrestaShop Back Office(PrestaShop Help Center)
観察日:2026-10-02|Commerce × AI Observatory
