
Yahoo!ショッピング、ファッションEC向け「AIおまかせコーディネート」を先行提供開始
Yahoo!ショッピングは9月2日、ファッションEC向けの新機能「AIおまかせコーディネート」を、antiqua(アンティカ)、HUG.U(ハグユー)、osharewalker(オシャレウォーカー)、Honeys(ハニーズ)の4ストアで先行提供開始した。全身コーディネートの提案から着用イメージの生成、サイズ比較、商品情報の要約までを一つの機能に統合したもので、LINEヤフーが進める「Agent i」戦略の一環と位置付けられている。
コーディネート提案から着用イメージ、サイズ比較まで
対応ストアの商品ページでは、利用者が「カジュアル」「きれいめ」といった好みのテイストを選ぶと、AIが同じストア内で実際に販売されている商品を組み合わせてコーディネートを提案する。利用状況から蓄積された好みの色やサイズ、ブランドの情報も参考にされるといい、提案されたコーディネートをもとに、モデルが着用したイメージ画像も生成される。お気に入りに登録した商品や過去に購入した商品もコーディネートに取り入れられるよう、今後機能を拡充する予定だという。
あわせて、閲覧中の商品と過去に購入した商品のサイズ情報を一覧で比較し、ウエストやヒップ、わたり幅といった寸法の違いを確認できる機能も備える。サイズや素材に関する商品情報や、利用者レビューをAIが抽出・要約する機能も統合されており、購入を検討する上で必要な情報を一度に把握できるようにしているという。利用できるのはYahoo!ショッピングのアプリ(iOS/Android)とスマートフォンのブラウザー版だという。LINEヤフーは、今回の先行提供を通じて利用状況やストア側の意見を確認しながら機能を改善し、今後対象ストア・商品を順次拡大する予定だとしている。
「Agent i」戦略の一環という位置づけ
LINEヤフーは2026年4月、Yahoo! JAPANの「AIアシスタント」とLINEの「LINE AI」を統合したAIエージェントの新ブランド「Agent i」の提供を開始しており、今回の「AIおまかせコーディネート」もこの戦略の一環に位置付けられている。同社は2026年7月時点で、AI経由の取扱高が全体の約2割を占めるとしており、ファッションという個々の好みが強く関わる領域でのAI活用を、自社のエージェント戦略全体の中に組み込んでいく方針をうかがわせる。
コーディネート提案や着用イメージ生成といった機能自体は目新しいものではないが、今回はまず4ストアという小規模な対象から先行提供する形をとっている。個別の実験的な機能が、どの程度の規模でAgent iという統合されたエージェント戦略に組み込まれていくのか、今後の展開が注目される。
情報源:
- 【Yahoo!ショッピング】生成AIを活用した「AIおまかせコーディネート」を一部ストアで先行提供開始(LINEヤフー株式会社公式、2026年9月2日)
- LINEヤフー「Yahoo!ショッピング」が始めた「AIおまかせコーディネート」とは(ネットショップ担当者フォーラム、2026年9月8日)
- Yahoo!ショッピング、コーディネートをAIにおまかせ!(Impress AI Watch)
- AIエージェントの新ブランド「Agent i」を本日スタート(LINEヤフー株式会社公式、2026年4月)
観察日:2026-09-10|Commerce × AI Observatory
