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Amazon、「聞かれる前に提案する」AIショッピング機能を拡充

Amazon、「聞かれる前に提案する」AIショッピング機能を拡充

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Amazonは9月1日、AIショッピングアシスタント「Alexa for Shopping」に、ユーザーが気にかけている商品やブランドの動きを先回りして知らせる「Update Me When」や、定期的な買い物を自動化する「Scheduled Actions」など複数の新機能を追加したと発表した。ユーザーから質問された時にだけ答えるという受け身の使われ方が中心だったAIショッピングアシスタントに、AIの側から購買のきっかけを提案する機能が加わった形だ。

新機能の中身

「Update Me When」は、ユーザーが関心を示したブランドやカテゴリーについて、Amazonのサイトやウェブ上の動きをAIが継続的に追跡し、新製品の発売や好きな番組の新シーズン公開、ツアーの発表、書籍の刊行といった、購買のきっかけになりそうな出来事があった際に個別に通知する機能だ。現時点では、追跡対象をユーザー自身が手動で設定する必要があるという。

「Scheduled Actions」は、繰り返し発生する買い物のタスクを自動化する機能で、毎月のおやつの補充や日用品の買い足し、誕生日プレゼントの検討時期のリマインドといった使い方を想定している。設定した内容に応じて、Alexaがユーザーに通知するか、直接カートに商品を追加するかを選べるという。

このほか、Amazonショッピングアプリのメイン検索窓に質問を直接入力できるようにする検索バー統合、検索結果から複数商品を選ぶと機能・価格・レビューを横並びで比較する商品比較機能、30日・90日・365日の価格推移を表示する価格履歴機能も同時に追加された。これらの機能は対話型ショッピング担当バイスプレジデントのラジーブ・メータ氏名義でAmazon公式サイトに掲載されている。

RufusからAlexa for Shoppingへ、先回り型への布石

今回の新機能群が乗る「Alexa for Shopping」は、2026年5月13日に発表されたブランドだ。Amazonはそれまで、商品知識やサイト内の購買履歴を扱うAIショッピングアシスタント「Rufus」と、より広く個人の文脈を扱う対話型AI「Alexa+」を別々に提供していたが、両者を統合する形で「Alexa for Shopping」として打ち出した。Amazon自身は、Rufusの商品知識や購買履歴と、Alexa+が持つ個人ごとの知識や文脈を組み合わせることで、より個人に即した買い物体験を提供できるとしている。

この統合からわずか4カ月足らずで、Amazonは「聞かれたら答える」機能に加えて、ユーザーが尋ねる前にAIの側から購買の機会を提案する機能群を積み増したことになる。Amazonはこの1年ほどの間、外部のAIエージェントによる自社サイトへのアクセスを厳しく管理する一方、Googleが主導する業界標準「Universal Commerce Protocol」の技術諮問機関「UCP Tech Council」にも参加するなど、外からのAIエージェントとの向き合い方を模索してきた。今回の動きは、その裏側で、自社のAIエージェントをより能動的な存在に育てることにも力を入れていることを示している。外部のAIエージェントに商品発見の入り口を奪われる「アマゾン飛ばし」への警戒と、自らの手で先回り型のAIエージェントを育てる動きは、表裏の関係にあると言えそうだ。

情報源:

観察日:2026-09-02|Commerce × AI Observatory