
Microsoft、個人向けと法人向けのCopilotを統合 個人向けAIアシスタント市場から事実上撤退
Microsoftは、個人向けと法人向けに分かれていたCopilotを1つの製品に統合し、法人顧客向けに作り直したと2026年9月25日までに明らかになった。個人向けのAIチャットボット市場での競争はOpenAI・Google・Metaに事実上譲る形になる。6カ月かけて開発した新Copilotは今週、シアトルで企業幹部数十人に先行公開された。
新Copilotの構成:Home・Code・Autopilotの3本柱
新しいCopilotは、チャットとCoworkモード、Word・Excel・PowerPointの編集機能を内蔵した「Home」、自然言語の指示でアプリやダッシュボードを作成できる「Code」、Teams・Outlook上で常時稼働し固有のIDとメールアドレスを持つ自律型エージェント「Autopilot」の3本柱で構成される。課金体系は、1ユーザーあたり月額30ドルのライセンス料に加え、Cowork・Code・Autopilotなどエージェントによる作業は従量課金となる。
個人向け機能は選別統合、Podcasts等は8月に終了済み
個人向けに提供していた機能のうち、健康相談・学習支援・ニュース配信といった機能は新Copilotに統合された。一方、AIが生成するポッドキャスト「Copilot Podcasts」、グループチャット、Deep Research、キャラクター機能「Mico」などは、今回の発表に先立つ2026年8月18日付ですでに終了している。法人向けCopilotの中核機能を統括するチャールズ・ラマナ氏(Microsoft EVP)は、「Copilotをパーソナルな話し相手のようなものにするつもりはない。それはMicrosoftに求められていることではない」との考えを示した。
法人シフトの背景:Copilot有料利用率は7%未満
PYMNTSによると、Microsoftの法人向けMicrosoft 365のライセンス数は4億5,000万に上るものの、このうちCopilotを有料で利用しているのは7%に満たないという。個人向けAIチャットボット市場でOpenAIのChatGPTなどに後れを取る一方、法人向けでも普及が思うように進んでいない状況が、今回の事業再編の背景にあるとみられる。
情報源:
- Microsoft Abandons Personal AI Chatbot Race With Copilot Reboot(Bloomberg、2026年9月25日)
- Microsoft Cedes the Chatbot Race and Doubles Down on Enterprise(PYMNTS、2026年9月25日)
- Microsoft Copilot Rebuilt: Home, Code, Autopilot(The Letter Two、2026年9月25日)
観察日:2026-09-26|Commerce × AI Observatory
