
Apple、ターナス新CEOが組織をスリム化 中間管理職を削減、AppleCareのAI代替案は保留
Apple で2026年9月1日に新CEOに就任したジョン・ターナス氏が、組織のスリム化に向けた改革に着手していることが、Bloombergの報道で明らかになった。9to5MacやThe Next Webなど複数のメディアが2026年9月29日付でこれを報じている。ターナス氏は、エンジニアと経営陣の間の階層を減らし、製品をより頻繁に投入できる体制への転換を目指しているという。一方、AppleCareのサポート担当約5,000人をAIエージェントに置き換える案は保留となった。
中間管理職を削減、ハードウェア部門のディレクター級6人も対象に
Appleは過去2週間ほどの間に、ハードウェア部門のプログラムマネージャー職を複数解雇した。対象にはディレクター級の社員も約6人含まれるとされる。解雇対象となった社員は、数週間以内に社内で異動先を見つけられなければ、2026年内に正式に解雇される見通しだという。ターナス氏は、エンジニアと経営陣の間に立つ中間管理職の層を減らすことを狙いとしている。
AppleCareのAI代替案は保留、米加の電話サポートは既に生成AIが一次対応
Appleは2026年夏、AppleCareのサポート担当者約5,000人をAIエージェントに置き換える案を検討していたが、この計画は現時点で保留となっている。この案では、具体的にどの職務を対象とするかは明示されておらず、AIがすべての顧客対応を代替できるとまで想定していたわけでもなかったとされる。なお、米国・カナダにおけるAppleCareの電話サポートは、既に生成AIによるアシスタントが一次対応を行っている。
2027年予算の増額を縮小、全社の人員は横ばいに
2027年に向けて予算や人員の増加を見込んでいた部署も、今回は増額が見送られ、横ばいとなる見通しだという。全社的な人員数も据え置かれ、マーケティング費も削減される。Siri・Vision Pro・AI関連ソフトウェア・Fitness+など複数のチームでも小規模な人員削減が実施されている。
より実験的に、固定の製品発表サイクルからの転換も模索
ターナス氏は、これまでの春・秋の固定的な新製品発表サイクルへの依存を減らし、AI時代に向けてより実験的な組織運営を目指しているとされる。社内の様子について、ある関係者は「以前よりずっと現場対応が増えており、慌ただしい状況だ」と述べている。Appleは今回の報道について、コメントを控えている。
情報源:
- Ternus busca transformar Apple para competir en era de IA(Bloomberg、2026年9月29日、原文は有料のため9to5Mac・The Next Web経由で確認)
- Apple's new CEO cuts managers to ship products faster, Bloomberg reports(The Next Web、2026年9月29日)
- John Ternus wants to reshape Apple, here's how(9to5Mac、2026年9月29日)
観察日:2026-09-30|Commerce × AI Observatory
