
Salesforce、顧客との接点を担うBrazeを約57億ドルで買収へ Agentforceなど4つの層に、リアルタイムの配信とAIの判断を加える
Salesforceは10月20日、顧客エンゲージメントのプラットフォームを手がけるBrazeを買収する契約を結んだと発表した。企業価値は約56.6億ドルで、BrazeのクラスA普通株の株主には、1株あたり47.50ドルを現金で支払う。完了は、Salesforceの2028会計年度の見込みだ。
Brazeは、アプリやメールなどの個人ごとの配信を担う
Salesforceのリリースによれば、Brazeは、モバイルアプリ、ウェブサイト、メール、SMS、WhatsAppなどをまたいだ、個人ごとの配信を行うプラットフォームだ。「BrazeAI」は、内容、特典、チャネル、時間をAIで最適化する。顧客は約2,770社で、Canva、Dairy Queen、Equinox、Instacart、Urban Outfitters、Venmoなどを挙げている。
Salesforceは、自社の4つの層を補うと説明
Salesforceは、買収の完了後に、Brazeのリアルタイムの配信とAIによる判断が、自社のアーキテクチャーの4つの層、Data 360、Customer 360、Agentforce、SIForceのすべてを補うことを見込んでいる。Customer 360では、Marketing Cloudの、チャネルをまたいだ個人化を強めるという。また、創業者のビル・マグナソン氏(Bill Magnuson)とジョン・ハイマン氏(Jon Hyman)が率いるBrazeは、Marketing Cloudに、モバイル体験、データエンジニアリング、顧客エンゲージメントの知見をもたらすとしている。アプリ内メッセージ、個人向けのコンテンツのフィード、ライブ更新といったBrazeのアプリの機能は、メールやウェブ、メッセージのチャネルと組み合わせて、より一体になった顧客体験をつくるという。
リリースは、AIがマーケターに求める水準を上げていて、顧客を理解し、判断し、リアルタイムで動くエージェント型の仕組みが必要になっていると説明している。
完了の条件と、業績見通し
完了には、Brazeの株主の承認と、必要な規制当局の承認などが条件となる。Salesforceは、2027会計年度の業績見通しに変更は見込んでいないとしている。2028会計年度の見通しは出しておらず、長期目標も、現時点では更新しない。
情報源:
- Salesforce Signs Definitive Agreement to Acquire Braze(Salesforce、Brazeが8-Kに添付したプレスリリース、2026年10月20日)
観察日:2026-10-21|Commerce × AI Observatory
